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水戸線をゆく 思い出とともに (2013年6月29日)(3)

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 引き続き、小山駅 9:34発水戸線 友部行き に乗車しています。

 10:15羽黒駅 を発車しました。


10:18 羽黒−福原 間

北関東自動車道 のすぐそばを走行しています。


福原駅 10:20発

 Wikipedia によると、この 福原駅乗車人員(1日あたり) は、

 2001年 → 261人
 2012年 → 168人

 というように、 この10年ほどの間に 35% も減ってしまっています。これは、実は 福原駅 に限らず水戸線全体の問題で、水戸線 には途中駅が14ありますが、Wikipedia にはそのうち 小田林駅、東結城駅、大和駅 を除く11の駅について 乗車人員 に関する記述があります。それによると、他の駅も 福原駅 と同じように、利用者が2割とか3割という単位で減少しているのです。ちなみに、一番利用者が減少しているのは 新治駅 で、1066人(2000年) が 632人(2012年) というように、実に4割も減ってしまっています。
 もちろん、水戸線 のというよりも、国内の鉄道が抱えるもっと大きな問題なのかもしれません。例えば、少子化による高校生の通学利用の減少というのも考えられるでしょうし、また 水戸線 については、2000年代に 北関東自動車道 が開通していることも影響しているのかもしれません。「こういう地方の路線を活性化していくためには、どうしたらよいのだろう」 と考えたりもするのですが、残念ながら私にも妙案があるわけではありません。


10:22 福原−稲田 間

10:23 稲田駅 に到着します

 Y字分岐器 です。この駅に限らず、ほとんどそうだったように思います。水戸線 には、特急 などの 優等列車 はありませんのでこれでもよいのでしょうが、仮に 優等列車 があったとしても、これでは駅に進入するたびにスピードを落とさなくてはなりません。優等列車 がある路線なら、一線スルー式 に改良しているところもありますが・・。


稲田駅 10:24発

10:25 稲田−笠間 間

 相変わらず、のどかな風景が続きます。
 天気もイマイチなままです。


笠間駅 10:28着 10:31発

 上り 小山行き との 行き違い のため、3分間停車します。
 貴重な停車時間ですから、ホームに降りて写真を撮りました。


笠間駅 停車中

 上り 小山行き が、隣のホームに到着します。あちらも、こちらと同じ 415系1500番台 です。小山駅 を出発して以来、川島駅羽黒駅笠間駅 というように 上り列車 との 行き違い が3回ありましたが、やってきたのはすべて 415系1500番台 でした。水戸線 では、他に E501系E531系 が入線することがあるそうですが、今日は見かけませんね。
 車両のことを言うと、私が子供のころ、つまり 「かわらご」 ((1)を参照)で初めて 水戸線 に乗ったころは、電車に交じってまだ 旧型客車 も活躍していました。旧型客車 と言われても最近の若い人は知れないかもしれませんが、こんな↓↓列車のことです。


常磐線 旧型客車の列車 (多分)勝田駅 1981年8月撮影

 水戸線 じゃなくて、お隣の 常磐線 の写真ですみません。ですが、雰囲気は伝わるかと思います。昔は、こんな列車が 常磐線 のみならず、水戸線 にも走っていました。こういう列車って、ドアなんて手動ですからよく開いたまま走っていましたし、この↑↑写真では、最後尾の貫通路には扉がないですね。そんなですから、当時は、列車が揺れたときに車外に落っこちる人もいたのだとか(この目で見たわけではありませんが)。なお、1枚目の赤い機関車は ED75 ですが、水戸線 の列車は EF80 が牽引していたと思います。人は早く生まれた順に歳をとっていくわけで、私ももう40過ぎのおじさんになってしまいましたが、こういう列車が走っている時代をかろうじて知っているのは、鉄道ファン としては幸せなことなのかもしれません。

 以下、今日(6月29日)の旅に戻ります。


10:32 笠間−宍戸 間

宍戸駅 10:37発

 次は、終点の 友部駅 です。
 土曜日の午前中ですし、水戸方面へ向かう人が途中駅からたくさん乗ってくるのかと思っていましたが、意外とそうでもありませんでした。車内は空いたまま、終点へと向かいます。


10:37 宍戸−友部 間

10:38 宍戸−友部 間

 進行方向右側に、常磐線 の線路が合流してきました。あちらは、堂々たる 複線 です。本当は、こちらの方が先輩なんですけどね。


10:39 友部駅 到着直前

まもなく、終点の 友部駅 に到着します。


友部駅 10:40着

 終点の 友部駅 に到着しました。小山駅 から 1時間6分 の旅でした。
 この列車に乗ってきた人の大半は、隣のホームに到着した 常磐線10:43発 勝田行き に乗り換えていきました。


友部駅 駅名標

 右側の 宍戸駅 は今乗ってきた 水戸線 で、左側の 内原駅常磐線 です。

 さて、私はと言えば、横浜駅 から 150円 の切符で 一筆書き の旅の途中ですから、同じ 常磐線 でも 上り列車 に乗って戻るしかありません。友部駅 11:17発上野行き に乗車し、途中、特別快速 に乗り換え、さらに 京浜東北線新子安駅 で下車しました。横浜駅 から 150円 ですから、これでよいのです。

 友部 11:17 → 常磐線 普通 上野行き → 松戸 12:37
 松戸 12:41 → 常磐線 特別快速 上野行き → 上野 12:56

 最後に、友部駅 で見かけた 「フレッシュひたち」 の写真を載せておきたいと思います。


「フレッシュひたち28号」 上野行き 友部駅 11:02発


 ご覧のとおり、E657系 です。今年3月の ダイヤ改正 から、「スーパー」「フレッシュ」「ひたち」 はみんなこの車両になりました。「ひたち」 もずいぶん変わったものです。昔はこんな↓↓車両でしたから・・。


「ひたち」 (多分)勝田駅 1981年8月撮影


 水戸線 の旅は、これでおしまいです。
 最後までご覧いただき、ありがとうございました。


 −終わり−



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