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鶴見線の休日 (2013年7月15日)(2)
〜本線(2)〜

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 引き続き、鶴見駅 12:00発鶴見線 扇町行き に乗車しています。

 安善駅 を発車し、武蔵白石駅 へ向かって走行中です。途中、運河を渡ったところで 横浜市 を出て 川崎市 に入りました。


12:09 武蔵白石駅 到着直前

 今度は同じ 鶴見線 でも、大川支線 の線路が右へ分かれていきます。大川支線 は、武蔵白石駅 から 大川駅 までのわずか 1.0km支線 です。この 支線 にも、後で乗ろうと思います。


12:10 武蔵白石駅 に到着します

 中央に写っているのは、大川支線 の線路です。かつてはこの線路にもホームがあって、クモハ121両武蔵白石駅大川駅 の間を行ったり来たりしていました。1996年に クモハ12 が引退することになり、大型車(と言っても一般的な長さ20mの103系ですが)が入線することになったのですが、20m車ではカーブが急でホームに接触してしまいます。そのため、やむなくホームを撤去して、それ以来、大川支線 の列車はこの 武蔵白石駅 を通過することになったわけです。つまり、大川支線 の列車に乗りたければ、少なくとも1つ手前の 安善駅 まで戻らなければなりません。ですが、今でも 大川支線 の起点は、この 武蔵白石駅 ということになっています。


武蔵白石駅 12:10発

 白石駅 もしくは、名前に 白石 を含む駅は、この 武蔵白石駅 以外にも

 白石駅 (しろいし)
  JR北海道 函館本線、千歳線
  札幌市交通局 東西線
  JR東日本 東北本線
  JR九州 肥薩線

 肥前白石駅 (ひぜんしろいし)
  JR九州 長崎本線

 白石蔵王駅 (しろいしざおう)
  JR東日本 東北新幹線

 里白石駅 (さとしらいし)
  JR東日本 水郡線

 と7つ(*)あります。ですが、この7つのうち4つの 白石駅肥前白石駅 は、白石“しろいし” と読むのに対し、里白石駅 とこの 武蔵白石駅“しらいし” と読みます。2文字目が “ろ”“ら” の違いです。武蔵白石駅 の場合は、白石元次郎 (日本鋼管の創業者) という人の名から付けられたため “しらいし” なのですが、こういうように同じ字でも読みが違うと、どっちがどっちだかごっちゃになってしまい、よく分からなくなります。

 (*) 白石蔵王駅 と 里白石駅 が漏れていました。
    訂正してお詫びいたします。(2013/8/9)


12:11 武蔵白石−浜川崎 間

一番右の線路は 貨物線 ですが、もう使われていないようです。


12:11 武蔵白石−浜川崎 間

 ちょうどこのあたり、線路の右側にある道路では 竹之下橋 のあたりなのですが、その昔、まだ 鶴見臨港鉄道 だったころには、海水浴前駅 という駅があったそうです。当時は、その 海水浴前駅 の近くから 渡し舟 が出ていて、海水浴へ行く人はその 渡し舟 にのって 扇島海水浴場 まで行ったのだとか。このあたりで海水浴をしようなんて思いませんが、それは私が現代の人だからであって、当時の人たちにとっては、近場のよい海水浴場だったのでしょう。そんな時代の 鶴見線 って、どんなだったのかなあ。


12:12 浜川崎駅 に到着します

浜川崎駅 12:13発

 浜川崎駅 は、南武線南武支線 への乗り換え駅です。有名な話ではありますが、同じ 浜川崎駅 でも、鶴見線南武線 では駅が離れています。この↑↑写真で、手前に写っている階段は 鶴見線 のホームへ通じる階段ですが、その奥に道路を1本挟んで 貨物線高架線 が写っています。その 高架線 の下、手前の階段に隠れている位置に 南武線浜川崎駅 があります。今でこそ同じ JR の路線ですが、もとは 鶴見臨港鉄道南武鉄道 という別々の 私鉄 だったため、こんなことになってしまったんですね。南武支線 の方も、最近乗っていないのでまた機会を見つけて乗りたいと思います。


12:13 浜川崎駅 発車直後

構内で、DE10 1556 とすれ違いました。


12:13 同じく 浜川崎駅 発車直後

 浜川崎駅鶴見線南武線 の2つの駅があるのですが、実はもう1つ、JR貨物 にも 浜川崎駅 があります。その JR貨物浜川崎駅 の構内を進んでいます。貨物駅 の方が構内が広く、なんだかこちらはおまけのような気がしてしまいます。


12:13 浜川崎−昭和 間

 鶴見駅 からずっと 複線 でしたが、浜川崎駅 を出ると 単線 になりました。左側には、ホキ を何両も連結した 貨物列車 が停車しています。


12:14 浜川崎−昭和 間

 目の前の橋梁は、かつては 日本鋼管(現・JFEスチール) の 専用線 として使われていたそうです。


12:14 浜川崎−昭和 間

南渡田運河 を渡っています。


12:14 昭和駅 に到着します

昭和駅 12:15発

 まわりは工場ばかりのようなところですが、この駅でも降りる人がいました。今日は祝日ですが、休日出勤なのでしょうか。

 次は、終点の 扇町駅 です。


12:15 昭和−扇町 間

 左側の 貨物線 と交差します。
 こちらが左側に、貨物線 が右側になりました。


12:16 昭和−扇町 間

12:16 扇町駅 に到着します

行き止まりの駅なので、速度を落としてゆっくり進入していきます。


扇町駅 12:17着

 終点の 扇町駅 に到着しました。鶴見駅 から 17分 の旅でした。
 ここまで乗ってきたのは、私を含め10名ほどでした。


扇町駅 ホームから駅舎側をのぞむ

左側の建物は JR貨物 の事務所で、旅客駅としては 無人駅 です。


扇町駅 駅名標

扇町駅 構内

旅客列車はここまでですが、貨物線 はさらに線路が続いています。


扇町駅 改札口

使用済みの切符は、この箱の中に入れて下さい。


扇町駅 駅舎

扇町駅からさらに続く線路

 この先は 三井埠頭 の敷地になってしまうので、残念ながらこの線路をたどることはできません。


扇町駅 駅前の道路

 休日だからかひっそりとしていますが、時折、ダンプカー がけたたましい音を立てて通過していきました。
 私が乗ってきた列車は、わずか8分後の 12:25鶴見行き となって折り返していきました。次の列車は2時間後の 14:25 までないのですが、私はこの 扇町駅 に残ることにしました。というのも、この 扇町駅 は、知る人ぞ知る 猫さん たちの撮影スポットなのです。実際、以前訪れたときにも 猫さん が何匹もいましたし、休みの日だというのにわざわざバイクに乗って 猫さん たちに会いにきている人までいました。というわけで、「今日も猫さんたちいるかなあ?」 と探してみましたが・・、あろうことかどこにもいないではないですか! エサは置いてあるので、全くいなくなってしまったわけではないようです。しばし呆然としましたが、考えてみればこの暑さです。梅雨明け以来、猛暑が続いていますし、きっと暑い日中はどこかに隠れて涼んでいるのでしょう。そんなこととは知らず、猫さん たちに会えることを期待してわざわざ2時間も待つことにした私といったら・・。というわけで、このクソ暑いなか、一人ぼっちで2時間も 扇町駅 でボーっとすることになるのでした。



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