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南海電鉄 乗りつぶし (1日目)(2013年8月15日)(4)
(高野線、鋼索線、泉北高速鉄道、南海本線、高師浜線、水間鉄道、空港線、多奈川線)
〜高野線(4)〜

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 難波駅 から 高野線 に乗車し、途中、河内長野駅 で乗り換え、橋本駅 までやってきました。難波駅 から 高野線 の終点である 極楽橋駅 まで 営業キロ63.6km ありますが、やっと 43.8km の地点まで進んだことになります。極楽橋駅 まで、あと 19.8km です。今度こそ、その 極楽橋行き に乗り換えます。


橋本駅 駅名標

 高野線 橋本−極楽橋 間 と、その先の 鋼索線 (極楽橋−高野山 間) には、「こうや花鉄道」 という愛称が付けられています。駅名標 も、それにあわせたデザインになっているんですね。なかなかオシャレなデザインではないでしょうか。


南海電鉄 高野線 各駅停車 極楽橋行き 橋本駅 6:31発

 この車両は、2300系2両 です。
 この 2300系 に限らず、橋本駅 から先、極楽橋方面 に乗り入れる列車は、すべて ズームカー と呼ばれる車両で運行されています。ここか先は 急勾配急カーブ が続くため、それに適した車両が投入されているわけです。ズームカー について、私は詳しく説明するだけの知識がないので、Wikipedia の記述を引用させていただきたいと思います。

--- Wikipedia からの引用 ここから ---
「ズームカー」 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%AB%E3%83%BC

高野下駅から極楽橋駅までの区間は50‰の勾配や半径100m級の急カーブが続くため、この区間に乗り入れる車両には大きな牽引力が要求される。ズームカーは平坦区間を100km/h以上で高速走行、山岳区間は低速で力強く走行できる性能を持っている。最高速度と山岳区間の定速走行速度の倍率は3.3〜3.6倍に設定されており、このような設計の車両は他に類を見ない。
--- Wikipedia からの引用 ここまで ---


車内

 車内は、通路を挟んで 1人掛け2人掛け転換式クロスシート が並んでいます。各駅停車 ではありますが、ありがたいです。
 6:31橋本駅 を発車しました。まだ朝早いからでしょうか、2両合わせても、私を含めたったの 5人 しか乗っていません。


6:31 橋本−紀伊清水 間

橋本駅 まではずっと 複線 でしたが、橋本駅 から先は 単線 です。

6:32 橋本−紀伊清水 間

 紀ノ川 を渡っています。この川は、昨年末に 近畿日本鉄道 吉野線 に乗った時にも渡りました。その時はここよりももっと上流で、奈良県 なので 吉野川 でした。同じ川ですが、和歌山県 だと 紀ノ川 で、奈良県 だと 吉野川 なわけです。
 そういえば、有吉佐和子さん の小説に 「紀ノ川」 ってありますね。読んだことはないので何も語れないのですが、昔から本屋さんで見かけたときにタイトルが気になっていました。私は日ごろ文学にはあまり馴染みがないのですが、例えば、三浦綾子さん「塩狩峠」 みたいに地名がタイトルになっていると、結構気になります。「塩狩峠」 は鉄道が出てくる話でもあるので、ずいぶん昔に一度読んだことがあるのですが、宗谷本線 に乗ると、塩狩峠 を通過するあたりで 「このあたりなんだなあ」 と思うんですよね。「紀ノ川」 は鉄道の話ではないかと思いますが、読んでおけばよかったなあ、とちょっと後悔・・。


紀伊清水駅 6:35発

6:38 紀伊清水−学文路 間

 進行方向右側に、先ほど渡った 紀ノ川 が見えます。渡った地点よりも、4kmほど下流です。
 橋本駅 を出てから500mほど へ向かいましたが、 へ向きを変え 紀ノ川 を渡り、さらに 南西 へ向きを変えて進んできています。


学文路駅 6:39発

 「学文路」 と書いて、「かむろ」 と読みます。これは、ちょっと難しいですね。知らなければ、読めないのではないでしょうか。


6:41 学文路−九度山 間

九度山駅 6:42発

同じく 九度山駅

 すみません、この写真では小さくてよくわからないかと思いますが、ホームの壁に、「真田幸村と十勇士」 のイラストが設置されています。真田の 六文銭 も見えます。九度山 と言ったら、やっぱり 真田幸村 なんですね。
 有名な話ではありますが、関ヶ原 で敗れた 西軍 についた 真田昌幸幸村 の親子が配流されたのが、この 九度山 でした。昌幸 はそのまま 九度山 で亡くなりますが、幸村九度山 を脱出し、大阪城 へ駆けつけ 大阪冬の陣 となります。歴史小説などではお馴染みの話ですから、私も 九度山 という地名を知識としては知っていました。ですが、実際にやってきた(と言っても、電車で通り過ぎるだけですが)のはこれが初めてです。昔の人はここまでやってくるのも大変だったと思いますが、現代人の私は、南海 の電車で簡単にやってくることができました。もちろん、真田幸村 が、電車に乗って 大阪城 へ駆けつけたら絵にならないですが・・。


6:43 九度山−高野下 間

 この川は、紀ノ川 の支流 の 丹生川 です。
 先ほどの 紀ノ川 と比べ、ずいぶん細くなってしまいました。


高野下駅 6:47発

 この 高野下駅 では、上り 橋本行き との行き違いのため2分ほど停車しました。この↑↑写真に写っているのは、その 橋本行き です。


6:48 高野下−下古沢 間

 高野下駅 を出ると、それまで以上に スピード が落ちました。ここから先、さらに 急勾配急カーブ が続き、トンネル も多くなります。いよいよ、ズームカー の本領発揮というところでしょうか。


6:49 高野下−下古沢 間

 昔ながらの、立派な瓦屋根を備えた住宅が立ち並んでいます。こういう住宅って、私の地元の方では、もうほとんど見かけないかと思います。


下古沢駅 6:51発

 橋本駅 を発車してから、途中、

 紀伊清水駅 → 1人乗車
 学文路駅 → 1人乗車
 九度山 → 2人乗車
 高野下 → 1人下車

 というように、ちょっとずつ乗客の動きがあったのですが、この 下古沢駅 では乗ってくる人も降りる人もいませんでした。というわけで、現在の乗客は 8人 です。


6:53 下古沢−上古沢 間

もう完全に山の中です。

上古沢駅 6:55発

 この駅でも、乗り降りはありませんでした。南海 のサイト(*) によると、この駅の 乗降人員 はたったの 28人(2012年度、1日あたり) だそうです。これは、南海 のすべての駅の中で、下から数えて 第2位 です。

(*) アド南海 高野線・乗降人員
  http://www.adnankai.co.jp/appeal/kouya_passengers.html


6:55 上古沢駅 発車直後

 谷の向こう側に人家があるにはあるのですが、あそこからこちら側の 上古沢駅 にやってくるのは大変そうです。

6:58 上古沢−紀伊細川 間

紀伊細川駅 7:02発

 またもや、橋本行き との行き違いです。
 この駅でも、降りる人も乗ってくる人もいませんでした。この駅の 乗降人員 はたったの 50人(2012年度、1日あたり) で、南海 のすべての駅の中で、下から数えて 第3位 です。


7:04 紀伊細川−紀伊神谷 間

 この辺り、進行方向右側から日があたっています。橋本駅 を出てから、大雑把に言うと 南西 の順で進み、さらに 九度山駅 あたりから へと進んでいました。よって、橋本駅発車直後を除けば、太陽 はほとんど進行方向左側だったのですが、紀伊細川駅 を出てから 北東 へと向きが変わり、右側から日があたるようになったわけです。それだけ、山の中をクネクネと走っているのがお分かりいただけるでしょう。


紀伊神谷駅 7:07発

 この 紀伊神谷駅 は、以前、何かのテレビで 秘境駅 の一つとして取り上げられていたのを見たことがあります。駅の周りにはご飯を食べられるようなところはないので、お昼頃の列車で、駅員さんにお弁当が届けられていたんじゃなかったかと思います。(もし、記憶違いでしたらすみません。) それだけ、何もないところに駅があるわけです。
 この駅の 乗降人員 は、たったの 13人(2012年度、1日当たり) しかおらず、南海 のすべての駅の中で、下から数えてどうどうの 第1位 です。次に来ることがあったら、ぜひ 途中下車 をしてみたいです。もちろん、この駅でも新たな乗り降りはありませんでした。乗客は8名のまま、終点の 極楽橋駅 へ向かいます。次は、終点の 極楽橋駅 です。


7:08 紀伊神谷−極楽橋 間

7:09 紀伊神谷−極楽橋 間

 極楽橋駅 が見えてきました。
 まもなく、終点の 極楽橋駅 に到着します。


極楽橋駅 7:10着

 終点の 極楽橋駅 に到着しました。ここまで、橋本駅 から 39分難波駅 から 2時間4分 でした。
 もう、「これで、高野線 を乗りつぶしました」 と言いたくなってしまいますが、私が乗ってきたのは 難波駅 からで、まだ 汐見橋−岸里玉出 間 に乗っていません。よって、まだ乗りつぶしたとは言えません。


極楽橋駅 改札口

 ホーム側から見た、改札口 です。
 この駅にやってきた人は、そのほとんどが 鋼索線(高野山ケーブル) に乗り換えるので、駅の外に出る人はあまりいないのだそうです。そのためか、高野線 の終着駅であるにも関わらず、この駅の 乗降人員 はたったの 62人(2012年度、1日あたり) で、南海 のすべての駅の中で下から数えて 第4位 ということになっています。私も、その 鋼索線 に乗り換えます。



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