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南海電鉄 乗りつぶし (1日目)(2013年8月15日)(10)
(高野線、鋼索線、泉北高速鉄道、南海本線、高師浜線、水間鉄道、空港線、多奈川線)
〜水間鉄道〜

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 南海電鉄 南海本線 に乗車し、貝塚駅 にやってきました。
 次は、水間鉄道 に乗車します。水間鉄道 は、貝塚−水間観音 間 5.5km の路線です。


貝塚駅 東口 (水間鉄道 駅舎)

 水間鉄道 への乗り換えは 東口 です。駅入口のすぐ横に、水間鉄道 の駅舎があります。南海 の方の駅を 橋上化 したときに、一緒にできなかったのかと思ってしまいますが、いろいろと事情もあるのでしょう。


水間鉄道 貝塚駅 改札口

 今朝一番に 難波駅 から 高野線 に乗車して以来、ここまで乗り降りしてきた駅では、すべての駅で 自動改札機 がありました。ですが、この駅では 自動改札 はありません。
 今回、私は 「スルッとKANSAI 3day チケット」 を使用しています。この切符は、関西の主な鉄道やバスなどが3日間乗り放題という優れものなのですが、残念ながら、この 水間鉄道 では使えません。よって、券売機 で切符を買いました。ちなみに、終点の 水間観音駅 まで 片道280円 です。


貝塚駅 ホームにて

 ホームに、こんな看板がありました。この看板のおかげで、「奥水間」 と呼ばれる地域があることを初めて知りました。あとで調べたところ、奥水間温泉 というのもあるのだとか。と言っても、水間観音駅 から、さらにバスやタクシーなどを利用しなければならないようです。


貝塚駅 ホームから水間観音駅方面をのぞむ

右側は、ここまで乗ってきた 南海 のホームです。

貝塚駅構内の枕木

 すみません、この写真では小さくて読めませんが、構内の 枕木 に白いプレートが貼ってあり、人の名前などが記されています。この人たちは、水間鉄道 が募集している 枕木オーナー の方々なんですね。ちなみに、水間鉄道 のサイトによると、2年間で 5000円 だそうです。


水間鉄道 水間観音行き 貝塚駅 12:55発

 この車両は、1000形(1002+1001)2両 です。東急電鉄 から譲渡された車両ですね。ちなみに、ワンマン運転 です。

 12:55貝塚駅 を発車しました。乗っている人もそこそこいますが、つめなくても余裕で全員座れる程度です。


12:56 貝塚−貝塚市役所前 間

 繰り返しになりますが、貝塚駅 から終点の 水間観音駅 まで 5.5km あります。5.5km という距離は、私の地元の方で言うと 東海道本線 戸塚−大船 間 (5.6km) と同じくらいです。戸塚−大船 間 には途中に駅はありませんが、こちらの 水間鉄道 には 8つ もあります。水間観音駅 まで全区間で 貝塚市内 を走りますが、こまめに停車して沿線の方々の利便を図っているのがわかります。


貝塚市役所前駅 12:57発

12:58 近義の里−石才 間

 JR西日本 阪和線 の下をくぐります。以前にも別の路線のところで書きましたが、鉄道の世界では、下をくぐる方が先輩で、上をまたぐ方が後輩であることが多いです。ここの場合もまさにそれで、それぞれ開業したのは、

 水間鉄道 → 1925年(大正14年) (貝塚南−名越 間)
 阪和線 → 1930年(昭和5年) (阪和電気鉄道 和泉府中−阪和東和歌山 間)

 ということになっています。意外といっては失礼かもしれませんが、わずか5年とはいえ、水間鉄道 の方が先輩なんですね。どうせなら、お互いここに駅があれば、阪和線 とも乗り換えができるのですが・・。今さら無理なのでしょうか・・。


石才駅 13:00発

すみません、我ながらなんだかよくわからない写真だなあ。

13:01 石才−清児 間

 このあたり、大きな マンション もあります。このマンションに限らず、住宅も結構ありますが、みなさん、この 水間鉄道 を利用していらっしゃるのでしょうか?


清児駅 13:01発

 「清児」 と書いて、「せちご」 と読みます。私は、ちょっと読めなかったです。
 Wikipedia にも書いてあることですが、その昔、この駅から分岐して 和歌山県粉河 まで路線を建設する計画があったのだそうです。実際に 紀泉鉄道 の名で着工もされたのですが、資金難で中止になってしまったのだとか。ここからほぼ真南へ18kmほど進んだところに JR西日本 和歌山線粉河駅 がありますので、その辺りまで延ばす計画だったのかと思われます。もし完成していれば、大阪府和歌山県 の境の山間部を南北に貫くようになっていたわけで、なかなか面白い路線になったのではないでしょうか。しかし、この駅には 紀泉鉄道 のことを偲ばせるものは何もなく、とても分岐点になる予定だったとは思えません。


13:02 清児−名越 間

 他の方のサイトなども参考にさせていただくと、この写真の中央やや右手前から、中央やや左奥へ向かって住宅が並んでいる辺りは、紀泉鉄道 の線路になる予定地だったところではないかと思われます。この辺りの地図をよく見てみると、たしかに 清児駅 から分岐していく軌道の跡のようにも見えます。紀泉鉄道 の計画が頓挫してしまったので、跡地に住宅を建てたのではないでしょうか。(もし違っていたらすみません。) 未成線 ですから、今であろうが過去であろうが乗れるわけはないのですが、「乗ってみたかったなあ」 と思ってしまいます。


名越駅 13:03発

 貝塚行き との行き違いです。あちらもこちらと同じ 1000形 ですが、中間車先頭車 に改造した車両なので前面の形状が異なっています。


13:04 名越−森 間

森駅 13:06発

 森駅 と言ったら、私の中では JR北海道 函館本線 ですが、こんなところにもあったんですね。同じ 森駅 でもずいぶん違うものです。お腹が空いてきましたし、いかめし を食べたいところですが、さすがにこっちの 森駅 では売っていません。


13:07 三ツ松−三ヶ山口 間

三ヶ山口駅 13:08発

 どの駅も簡素で同じような作りなので、車内から写真を撮ると同じように見えてしまいます。もっと特徴のある写真を撮りたいものですが、なかなか難しいです。

 次は、終点の 水間観音駅 です。


13:08 三ヶ山口−水間観音 間

13:09 水間観音駅 到着直前

 水間観音駅 の手前に 車庫(水間車庫) があります。仲間の車両がいますが、乗務員室の窓に 「休車」 と書いた紙が貼ってあります。どうやら、運用には就いていない車両のようです。
 まもなく、終点の 水間観音駅 に到着します。


貝塚駅 13:10着

 終点の 水間観音駅 に到着しました。貝塚駅 から、わずか 15分 の旅でした。わずか15分ではありましたが、上の方で書きました 東海道本線戸塚−大船 間 ならたったの5分ですから、その3倍もかかったことになります。いずれにせよ、これで 水間鉄道 を乗りつぶしました。


水間観音駅 駅名標

 この駅は、2009年5月までは 「水間駅」 と名乗っていました。水間寺(水間観音) の最寄駅であることから改称されたのですが、つい 水間駅 と言ってしまいそうになります。


水間観音駅 改札口

改札口 から 頭端式のホーム が見える駅って、なんかいいですね。


水間観音駅 駅舎

なかなか個性的な駅舎です。

水間観音駅に保存されている501形
(敷地外から撮影しています)

 水間観音駅 の構内には、かつてこの路線で活躍していた 501形 という電車が保存されています。この車両は、南海 からやってきたそうです。今さらですが、この車両が現役だった時代に乗りにきてみたかったです。



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